セゾンカード・UCカード会員誌「SAISON express」「てんとう虫」月刊誌2024年5月号、津田塾大学の創始者・津田梅子の特集で、表紙画と記事の挿絵を担当しました。
1872年わずか6歳で留学生としてアメリカへ渡った津田梅子の冒険と生涯の特集記事、日本の女子に高等教育が受けられるよう、女性の地位向上のため学校創設と英語教育に尽力した梅子の数奇な生涯をたどっています。
表紙は当初のラフ案では、津田梅子とバックの校舎内や学舎も描いていて、学舎の写真のサイズと人物のサイズを当たっていた時、実際の写真と絵をコラボさせるのも面白いのでは?と思いそれも提案してみたところ、その案に決定。写真はトーンを落として薄めに仕上げ、津田梅子と現代の学生を奥に配しています。
手に持っているのは記念の懐中時計と塾の英語教科書。梅子の帯の柄は、梅子が留学時に着ていた小袖の模様の一部で、筆は学問を、軍配は上達を意味しています。
津田梅子から学び、それぞれのやり方で女性の権利向上に挑んだ女性史に残る教え子たちの記事にも四人の挿絵を描きました。
山川菊英:社会主義者で婦人運動家で弾圧を受けるが、戦後、労働省婦人少年局初代局長就任。
神近市子:新聞記者から恋愛関係でアナキスト大杉栄を刺して服役、戦後、衆議院議員、売春防止法成立に尽力。
赤松良子:労働省婦人局初代局長、男女雇用機会均等法に尽力、文部大臣歴任。2024年逝去。
田嶋陽子:法政大学教授、参議院議員。
コメントをお書きください