新聞連載「続・お悦さん」11月26日号 2023

共産党機関紙「しんぶん赤旗日曜版」11月26日号掲載、和田はつ子先生の連載小説「続・お悦さん」54回目です。

 

ある冬の朝、同心の細貝からの使いが来て、岡っ引の源次と共に番屋へと向かった。そこには菰を被された骸があり細貝が菰を取るとそこには首にくっきりと縄の跡があるお仙が横たわっていた。大森浜の船道具小屋で首を吊って自害していたというお仙だったが、お悦は匂いで毒殺と言い切るのだった。