新聞連載「続・お悦さん」8月13・20日合併号 2023

共産党機関紙「しんぶん赤旗日曜版」8月13・20日合併号掲載、和田はつ子先生の連載小説「続・お悦さん」41回目です。

 

「清悦庵よろず相談処」には人が集まり始め、お悦は梅毒の様々な相談を受けるようになった。高価な間違った薬による症状の悪化への対処や、滋養の摂取、医者の見立ての不安への励ましと、お悦は忙しい毎日を過ごしていたが、ある日、同心の細貝が訪ねてくる。細貝は暗に高見沢との同居の噂や自分の気持ちを話すがお悦は取り合わなかった。疑問に思っていた大八車の事故でなぜ荷物に薬屋の屋号が刻まれていたのか細貝から説明を聞く。